2017/01/27
クライアント、大和地所レジデンスさんの大型マンションの竣工前社内内覧会に参加させていただきました。ロケーションは横浜市屏風ヶ浦。
住宅密集地で入り組んだ路地、本当にこの先に大型マンションがあるのかなぁと思えるほど静かな住宅街。
駅から5分、親しい担当部長さんと話しながら歩いていくと、やがて小高い丘の上に低層のレジデンスが頭をのぞかせてくる。
それに気づいて路地の角を曲がるとすぐさま目、の前に時計塔が。。。おおっ!
って、ウチがデザインしたんだけど、壮観な実物を見るとやっぱり驚いてしまいます。
住宅街の中に見上げるほどの時計塔、しかもその時計塔はなにやら後方の高台へと続く秘密の通路でもあるような雰囲気。
そう、その時計塔は住宅街から高台へとバリアフリーで人を導くエレベーターの機能がある。
いや厳密にはエレベーターをシンボリックな時計塔へデザインしたものです。
でもこの時計塔がプロジェクトのアイコンであり、さらに重要なキーを握っています。。。。
やがてエレベーターで高台へと上がると、
きれいに色調が整った低層のレジデンス群の並ぶ一つの町が目の前に広がる。
専用の私道には8メートル級のワシントンヤシが街路樹として植栽されています。
今歩いてきた住宅街からはまるでうかがい知れない別世界です。
ここ最近ブラッシュアップしたブランドの建築は、優しい“クレマ”カラーが特徴で
陽の陰影を深く建築へ落とします。多用されたガラスの手すりとのコントラストはさらに美しさを増している。
そして低層ながら、パリのボウウインドーから連想したカーテンウォールを要所へ取り入れ、町の中での新しい住まい方を見せています。
3階建てという低層ながら、どのフロアーでも横浜の街並みが一望できるこの建物、この町は、大げさでなく“天空のリゾートタウン”といえるでしょう。
現在総戸数の半分以下、百数十戸あまりが販売されている状況ですが、営業の担当者さん曰く、40,50代の購入者が多い。時計塔で駅からフラット化できた功績でしょうか。
この建物の購入者のみがこの町並み、この眺望を独占することができて、
それ以外の人は残念ながら見る機会は持たない。
デザイナーの立場で言うと広く皆さんに見てほしいんですが、
まるまるプライベートタウンというのも面白いですね。