2021/01/28
美しきパーゴラ。
ヨーロッパへ行くと住宅の軒先などで藤棚、パーゴラを見かける。
ヨーロッパでの意味合いは藤を育てる棚ではなく、
主に日除け棚と云う用途だったりする。
パーゴラの下、家族で食事をしたり、日向ぼっこを愉しんだり、
ヨーロッパ人はこのパーゴラを生活の一部として
上手に活用している。
建築デザインの仕事の中で、
パーゴラを意匠する機会も少なくは無い。
しかしこのパーゴラ、小さいけれどなかなか思い通りに仕上がらない。
既製品ではヨーロッパのそれとおおよそ異なり、見栄えが悪い。
しかるに部材をイチからデザインしないといけないが、
耐久性やコストやら、毎度課題に突き当たる。
先ごろ田園調布のクライアント宅を別件で尋ねた折、
以前自分がデザインしたパーゴラの完成形を、
庭の隅に発見した。
プロポーション、ディティール、素材、水のサウンド。
どれも良くできていた。
良かった…。
美しいパーゴラ…ほんとなかなか出会えない…。