2018/01/26

竣工後点検で思うこと

早朝5時前に起床し、
6時半過ぎの新幹線に乗る。
案の定米原あたりで電車は徐行。

だけどこの雪空に西宮の自宅ガレージから目的地の
東銀座駅①番出口まで、
傘をささずに到着できる日本の交通網の発達ぶりには感心してしまう。

東銀座では『銀座ミスパリ』ビル竣工の2年点検。
点検ではビルを運用する管理会社の詳細な指摘が中心となる。

こういう多目的用途で特殊な意匠の建築の場合、
竣工後も仕様条件や運用環境に応じた是正や改正が生じるもの。
また設計者や施工者、使用者や管理者等、
立場が変わると見方も変わてくることも少なくない。

詳細な指摘や要望はそれだけ環境をつぶさに把握している証。
施工ゼネコンの設備責任者さんとの質疑応答は、
意匠設計をしているものにとって興味深い。

設計業務の中で発生する竣工後点検、
時折気付くことは、引き渡した当時の姿で使用されていること。

当然その後の運用で状況が変化することが当たり前なのだけれど、
家具や備品ひとつそのままオリジナルな状態に気づくたび、
デザインを大切にしていただいている感謝と嬉しさがこみ上げてくる。

そんな意味でも感謝を感じた今回の竣工2年点検。
早起きしてよかったわ‥‥‥。


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