2019/11/05
蓼科の11月初旬はすでに初冬の寒さが覆っている。
標高1700メートルの山の家では日中の気温も10度を下回る。
クルマを停めて50段以上もある階段を一度上がれば、
おいそれと再びクルマまで降りる気分にはなれない。
結果山の家にこもりがちになってしまうが、
このあたりの別荘村では皆そうなんじゃないかなぁ。
ただ景色を愛でながら、物思いとDIYにふける。
窓から眺める八ヶ岳は、麓に広がる広大な樹海が一面黄金を帯び、
眼下の北山もその木々を赤、碧、金と極彩色のカーペットを敷き詰めている。
その画面の遥か彼方でこちらへ向き合う二つの駒ケ岳、
甲斐駒ケ岳、木曽駒ケ岳はすでに蒼白い冠雪が確認できる。
朝方まだ陽が白々と射し始め出すころ、
南アルプスの峰々が雲海と交わり、
水墨画となってパノラマしている。
色彩の無い美しさ。
極彩色と無彩色の自然。
蓼科の標高で体感する地球の絵画。
創作意欲がわくなぁ。