2019/09/23
ここ数年、社内外の情報伝達に使用されているコミュニケーションツール。
特に求人などでSNSを使用したフォーマットが目立ってきた。
SNSはもうあたりまえの自己発信の場。
承認欲求を満たしたい気持ちは理解できるし、
投稿で相手の感情に訴えようとする行為は人間的だ。
一億総承認欲求があるとすれば、
デザインやデザインに係るシゴトは
お客さんに承認していただく代わりに情報を納品する、
承認欲求の代表格的なおシゴトだろう。
人は人の考えやアイデアに感情を揺さぶられ対価を支払う。
まだまだAIの発想程度なら、無料アプリでゲットしたいと考えている。
繰り返しになるが、
ぼくたちデザイン屋が得る承認は対価に見合う情報であることが原則。
情報には愛情が込められ、血が通っていることを忘れない。
発信し放しのSNSとそこが違う。
相手の心理や目的を明確にし、その成長に貢献する。
情報が相手の利益につながらなければ、デザイン屋としては即廃業となる‥‥。
若い人はデザイナーという響きや耳触りの良い甘い環境に溺れがち。
多少器用でも、日々の努力を嫌う人は承認を得られない。
建築学校ではロジックや資格取得は教えても、
心理学やデザインをお金に換える努力は教えないから、仕方がないのかな。
相手をおもんばかる気持ち、そして仲間をおもんばかる気持ち。
まず相手から承認してあげる気持ちが、デザインをする人には不可欠。
おもんばかりと謙虚に欠ける人にデザインは難しい。
自分を承認してもらうまでは何年も忍耐がいるのです。
身のまわりを見渡せる優しい心を持つと、気づきも変わる。
目の前の原稿の小さな文字ひとつ、
そこに大切なデザインがある。
そんな人ならいつでも歓迎したい。
センスの良し悪しなんてずっと先の話だから‥‥。