2016/11/08
大阪立大学大学院の学生さんから面談の申し込みがあった。
最近はWantedlyなんかでいきなりダイレクトな履歴書や面接の申し込みがあるので、
始めはそういった類ものかなと思っていた。
しかし届いたメールに目を通してみると、
院内の研究室で、ここ数年来、京都に建つ新築と景観との関わりについて、
論文をまとめている。
まとめるに当たりウチがデザインをした物件へのインタビューをしたいと云う事だった。
これから建築を目指す若い学生たちは大変だ。
ボクたちの学生時代と異なり建築を取り巻く社会環境が一変している。
経済成長に伴う建築需要に駆り立てられ、建てれば即消費と言う時代ではない。
時間とコスト、コンプライアンスなどの制約で窮屈になりながら、
決してミスの許されない情報社会を渡ってゆかなければならない。
こんなにもゆとりのない時代、
これから建築や設計の現場に出て行かなければならない学生さんたちに、
すこし協力できればと、インタビューのお相手を‥‥‥。
そう云えばウチの息子もはや3回生、来年は就活に追われているはず。
今回の彼のように信念を持って取り組む物が見つかればいいんだけど‥‥‥。
インタビュー中そんな想いが交差しながら、
建築を始める若人と、少し新鮮な気分になれた1時間だったなぁ。
