2015/11/19
在京分譲デベロッパー デザイン勉強会、
今回は先日竣工した『銀座ミス・パリ』で使用した特殊建材等を交え、
これからの素材をテーマにしたお話。
残念なことに現在、分譲住宅、特に集合住宅の業界は
品質保証に対してナーバスになっている。
これは企業のコンプライアンスやガバナンスの問題とは別に、
それらと並行したクレームやメンテナンス、あるいは評価に対する
企業の自主規制的な動きだと考える。
なにもそこまで‥‥‥というリスク配慮や、
その方が不自然では‥‥‥と云う設計のおさめ方など、
数年前には考えなかった配慮や手間が、
さまざまな場面で必要になってきている。
こと震災が熾きれば、建築基準法とは別に自主基準を設け、
こと杭の不正が起きれば、信頼でき得る説明責任を果たす。
もうデベロッパーの設計ご担当者さんの作業や心労は限界じゃないかな。
もちろん設計事務所さんも多分に漏れず。
不思議なことに同じ分譲でも、
戸建て住宅デベロッパーさんはそこまで神経質じゃない気がする‥‥‥。
そんな業界特有の問題をはらんではいるものの、
分譲住宅を購入するお客さんたちはスペック以外の、
満足や快適、そしてデザインされた理想の暮らしを求めている。
だからこの勉強会は必要なんだ。
と、そこまでは言わなかった‥‥‥。
モノづくりを愛する勉強会。
