2022/11/12
大阪谷町に構える昭和中期の企業ビルをリノベーション。
今回の1期工事では、建物の中2階にあたる倉庫部分を社員さんたちのサロンとした。
それにしてもこのフロアは天井高が低く、
梁の下では1800mmを下回る。
だがこの梁は社屋を50年間にわたり支えてきた功労者。
社史を物語る生き証人である。
たやすく塗りこめたり隠蔽したりは出来ない。
ここを利用する社員さんたちが頭を打ちそうになるたび、その歴史に思いを馳せるよう、
コンクリート素地あわらわしとした。
その存在は想像以上に重々しく、沈黙のうちに空間を引き締めている。
おもしろくて良い空間に仕上がった。