2019/02/06

京阪神モダニズム 竣工間近

自宅からさほど遠くない、西宮市上甲子園で分譲中のポレスター上甲子園。
通勤途上少しクルマで寄り道。

案の定、足場がはずれ、1階を除いた地上2階以上が顔を出している。
外壁タイルの色調、壁面の凹凸による陰影、グレー硝子の透け具合、
すべてが期待通りで品格のある表情に仕上がりつつある。

よく自宅に投函されるマンションの販売チラシ。パースでは見栄えいいけれど、
果たして出来上がった現物は‥‥‥という物件も残念ながらよく見かけてしまう。
そういう意味でもこの上甲子園はパース以上の仕上がりだな。

旧甲子園ホテルや松山大学記念館など20世紀初頭の京阪神モダニズム建築が溶け込んだ街、
今回のデザインテーマも同スタイルをオマージュしたもの。

その造形的エッセンスは十分に表現できているとおもう。
なにより正面壁の“コンクリート増し打ち”による凹凸が贅沢な陰影を生み出している。
“増し打ち”はさまざまな要因で実現されにくいデザイン要素。
住まう人には気づきにくいが、何気に建築の奥深さはこんなところで感じるもの。
“なんだかウチのマンション、表情が良い。”そう感じる人も少なくないはず。

予定ではこの春、37の住戸が生活をスタートさせる。
上甲子園のマンション群にあって、一味違う顔をした建物が生まれることが待ち遠しい。


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