2018/08/14
蓼科に滞在中の13日、
標高が1700メートル近くある夏の家で、
珍しく晴天の夜空に恵まれた。
麓が晴れてもここでは雲や霧に覆われる時間が多い。
ニュースではペルセウス座流星群がこの夜ピークを迎えるらしい。
テラスから南のいつもの夜景、
原村の街の灯りと木曽アルプスのシルエット。
今日はその頭上に満天の星が降り注いでいる。
現在最接近中、赤々と輝く火星を備え付けの双眼鏡で確認する。
火星の赤さよりむしろその付近に見える数千の星の存在に驚いた。
肉眼では見えない星がこれほど蓼科の空に存在している。
間もなく一糸の尾を引くように流星が後方より木曽アルプス方面へ流れた。
アッと声を出ひまもなく立て続けに八ヶ岳から諏訪湖の方向へ流れる。
そこからはもう花火のように流星が蓼科の天空を行き交いだした。
スマホの星座アプリで土星の位置が確認出来た。
火星に次いで等級の高そうな白く明るい惑星。
珍しく避暑に付き合った息子が珍しく星に興味を持ったようだ。
室内から望遠鏡を引っ張りだし、やをら土星観察会が始まった。
一度レンズ内に捕まえた土星は、地球の自転速度に合わせ
わずか数秒でレンズ内を横切っていく。
自動追跡がないビギナー望遠鏡では
星を逃がさないよう懸命にハンドル操作が必要。
肌の感覚では気温はもう15℃くらいかもしれない。
寒さと根気との戦い。
ペルセウス座流星群が今回の避暑を盛り上げてくれた。