2018/06/03
蓼科のアトリエからクルマで15分、
八ヶ岳中信高原国定公園の中にあるひっそりとした池、
『御射鹿池(みしゃかいけ)』に到着した。
目的は池の撮影。
池と言っても元は農業用のため池。
だけどこのため池、
途切れることなく、観光客を乗せた大型バスが大挙する。
撮影中に大挙されても困るので、
朝早くにため池を訪れる。
ちょっとした“地の利”。
一見変哲のないこのため池は、無風になると、
湖面が一変し、平滑で大きな鏡となる。
鏡になると、やがてどこよりも静かな背景が湖面いっぱいに映し出される。
その情景は幻想的で神秘的でもある。
周囲の静寂がよけいに雰囲気を演出する。
『緑響く』は東山魁夷の絵画。
湖面に映り込む森と、そこを横切る白馬の画は有名。
御射鹿池はそのモデルとなった池。
大型バスの目的はコレ‥‥‥。
この白い馬、そこか愛嬌があり、藤城清治の木馬座の馬を思い出す。
信州ならではのメルヘンワールド。オジサンでも癒されますな‥‥‥。