2018/03/13
年間数棟ほどデザインを手掛ける新築賃貸マンション。
今回は大阪市都島区の物件の施主検査。
立地は駅からさほど近くはないが、高いデザイン性とグレード感、
ペット同居の小技も織り交ぜでスタートより満室をもくろんだ。
限られた建築ボリュームの中、
オーセンティックなレジデンスとしてのデザインと造り込みで売っていく。
建築現場でいつも感じることは、全容を見て初めて全体の出来不出来が確認できるという事。
足場の隙間からでは大きな目で建築を見ることは難しい。
そういう意味で今回、建築のあがりは申し分ない。
古くからの住宅街、いわゆる下町の細い片側通行の通りに接道した今回の計画、
奥まったエントランスへの誘導のため、ガラス張りの見通しの良いファサードに、
ペット共生を印象付けるグラフィックの光壁。
ゆったりとした居心地の良いエントランスと、この界隈ではほかに見ない出来。
ただ残念なことに、足場が取れ建築を見られるタイミングが集客の繁忙期から少しずれこんだ。
内見時に肝心の建築を見せるチャンスがなかったことが集客にも影響したかも。
総じて建築の良い仕上がりにはクライアントも喜んでいた様子で一安心。
設計には多少ストレスがあったものの、
工務店さんの予想以上の丁寧、高品質な仕事ぶりにカバーしてもらえたことが幸い。