2016/11/13
茅野市を眼下に見下ろす蓼科からは、
完全に雲に覆われた市街が一望できた。
雲の上の“天上界”は見晴らしと引き換えに
市街地からは10℃近くの寒さに耐えることになる。
まだ蝉が鳴きやまないこの前まで、
避暑に来る人たちでにぎわっていた別荘村。
今はひっそりとしている。
すでに凍結防止のため一帯の別荘が“水抜き”で止水されている。
利用の度に“水張り”を管理事務所にお願いしないといけない。
いろいろ高地での生活は不便も伴うが、
今の便利すぎる時代、不便は贅沢かも知れない。
近くにある唐沢温泉に向かう途中の山道、
めずらしいお客さんに出くわした。
ニホンカモシカ。
ボクたちの姿にも何一つあわてることなく
草をはむ口が動いてる。
時間も動物も人も、
ゆっくりと流れるここ蓼科。
今年はこれで来おさめかも知れない。