2016/09/07

インターデザインが伝える空気感。

クライアントにデザインによる建築の空気感を伝えたい時、
CG表現を幾ら正確に追及しても、それを伝えることは困難。
だからインターデザインでは依頼いただいた物件の多くがスケッチの表現になる。
もちろんCGスタッフもスタンばっているんだけど‥‥‥。

スケッチには欲しい“線”しか引かない。
不要で邪魔な線は省いてしまう。
ある時には外壁ラインよりシンボルツリーのマロニエが主張している
ある時には建物よりガーデンにたむろする人物に時間を割く。
それが現場の空気感を表現することにつながっていく。

宮崎駿や高畠勲ってアニメより絵コンテの方がリアリティがあって、
それ一枚で前後のシーンが自然に浮かんでくる。
きっと彼らはその一枚に多くのストーリーを込めているのだと思う。
そのフィーリングが大切。。。。。。

長いお付き合いの担当者さんはそれで空気を掴んでくれる。
初めてお付き合いするデベロッパーさんは戸惑いながら、
想像力を働かせてくれる。
「ここはこうですね?」
「イヤそうでなくて‥‥‥」
「だったらこうしましょうよ。」
みたいなクリエイティブな会話が楽しい。

デジタル最盛期の時代、
建築を創造させる核心部分くらいは自分たちの生の手を動かしたい。
そして関係者が皆想像してつくりあげて行く。

少ない情報量を想像力で補っている現場では、以外にトラブルも少ない。
皆が解決策を持っているから。


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