2004/07/01
July ’04
数年前日本のとある雑誌で、バトラーが仕え一流のサービス哲学を貫くホテルとして紹介されていたのが、高級住宅街スローン・スクェアーの中にある『11カドガン・ガーデンズ』
http://www.number-eleven.co.ukだった。
英国貴族に仕えるバトラーのように、ゲストの到着から出発まで全て一人のポーターが受け持ち、朝食を届け、評判のチケットを取り、人気レストランの上席を押え、靴を磨くと言ったくだりであった。
是非ロンドンを訪れる機会があればここへ立ち寄ろうと決めていたが、なかなか訪れる機会がないのでわざわざ行くことにした。
2004年7月、日本では連日記録的な猛暑というのにタラップを降り立ったロンドンは冷え込み、街ではコートやマフラーを着用する人達が目立った。
レセプションもないこのホテルでは階段脇のライティングビューローの上のゲストブックに記帳すればチェックイン。
ンーなるほど、ゲストブックにはミラノやロス、パリなど世界各国の住所がずらり。”大阪”の二文字漢字はボク以外見当たらない。
やがてドアマンが現れスーツケースをリフトで運ぶ。
これがウワサのバトラーか!?
次はなにをしてくれるのかなー?ワクワク。
というボクの期待とは裏腹に、後にも先にもこのバトラーとはコレが最初で最後の対面。
“やっぱりボク、貴族とちがうし。”とむりやり納得しつつも、その建物は美しく、趣のあるヴィクトリア朝のインテリアはまさしくここがロンドンで最も上質なホテルであることを実感する。
この手の老舗ホテルを予約する時に必ずボクが確認する事は、エアコンがじゅうぶん効くか否か?と言う事。
近代ホテルならまだしも、夏でも気温が上がらないロンドンで築100年以上も経ったホテルなど冷房はないといったところが多い。(心配しなくてもたいがい暖房はある。)
幸い11は冷暖房完備で、暑がりのボクにはすごく快適であった。
ちなみにこのホテルの予約は日本からも代理店経由で簡単に出来る。(UTEL HOTEL CONFIRMATION 03-3475-3434)
早朝の散歩も心地いいスローン・スクェアーの街並みとお別れのチェックアウトもナニかあると思いきや、やはりやはりコンシェルジェルームで向かい合っての確認精算。
最後まで英語英語でホンマ気が抜けません。(源)